
挨拶
国連人口基金事務局長代理 国連人口基金事務局次長 安藤博文 ラモス大統領閣下、ゴンサレス上院議長、シャハニ上院議員、アキノ・オレタ下院議員、桜井先生、前田理事長、ご参集の各国国会議員、ご来賓の皆様方、第12回人口と開発に関するアジア議員会議の開催にあたり、ご挨拶できることを大変にうれしく思っております。とりわけ今回の会議が「21世紀の女性、繁栄と平和のための戦略」という副題のもとに開催されることは大変、意義深いものです。 また、このたび主催国としてご尽力くださったフィリピン議会の方々に感謝し、大統領みずからのご臨席に心からお礼申し上げます。ラモス大統領閣下は、長年に渡り、人類にとってもっとも急迫かつ重要な問題一人類の発展、そして人口問題−について、最前線で活躍されてきました。 閣下は、これまでこの問題に対して繰り返し強いコミットメントを示され、人々の生活を高め、人々の基本的なニーズが教育、医療、住宅、雇用の面で充足されることを確かなものとしてこられました。さらに、勇気、大胆さをもって女性の権利を擁護し、男女の平等な権利、そして男女が自由に責任をもって子供の数と出産の間隔を決定することを奨励されました。私どもは、人口における大統領閣下の活動に大いに啓発されております。国連人口基金を代表いたしまして、大統領閣下に御礼申し上げると共に、これからもご支援をお願いし、さらに人口問題解決へ向けてのお知恵をお借りしたく思っております。 ご参会の皆様方、今回の会議は大変時期を得たものです。第4回世界女性会議が北京で昨年9月に開催されましたが、この会議はそれ以降に開催される最初の重要な国際会議です。 北京会議は、国際社会が女性を開発努力の中心におくことを話し合うための画期的な機会でした。そこでは、カイロのIPCD目標を踏襲し、私たちの目指すものを改めて確認し、女性のリプロダクティブヘルス/ライツを改めて全員一致で支持した会議でした。カイロと北京で開催された会議で掲げられた目標を実現するのが今です。 そういう意味で、このたび、(財)アジア人口・開発協会が、このような重要な問題に関して共に協議し、今後の行動を決定するための話し合いの場を提供されたことに心から感謝いたします。 各国の国会議員の先生方は、人口と開発における様々な試練の中で先頭に立って、この問題解決に向けて活動されてきました。皆様方が長年に渡ってこの問題に取り組
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