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主催者挨拶

 

(財)アジア人口・開発協会
理事長
前田福三郎

 

フィデル・V・ラモス・フィリピン国大統領閣下、ネフタリ・A・ゴンサレス・フィリピン国上院議長閣下、ナフィス・サディック国連人口基金事務局長、桜井新・人口と開発に関する議員フォーラム(AFPPD)議長、ご参集の各国国会議員の皆様、第12回人口と開発に関する国会議員代表者会議開催に当たり、アジア人口・開発協会を代表いたしましてご挨拶を申し上げます。
ご臨席のフィデル・V・ラモス大統領閣下のもと、発展著しいフィリピン国で今回の会議を開催することができましたことは欣快にたえません。大統領閣下は、AFPPDそしてAPDAの古くからの友人であり、活発なメンバーで、AFPPD女性委員会議長であるレティシア・ラモス・シャハニ議員の兄君でもあられます。また、大統領閣下は、人口と開発問題に対するご造詣が深く、今回の会議の基調講演をお引き受けいただいたことは、私どもにとって、望外の喜びであります。
私どもアジア人口・開発協会は、人口と開発問題の解決における女性問題の重要性をいち早く認識し、3カ年にわたる計画を立て、討議をお願いして参りました。1994年には中国・北京で「家族、家庭における女性」、1995年には東京で「女性の労働力参加」についての討議が行われ、いよいよ、本年は総括として、「女性の社会参加と女性と開発のための政策提言」についてご討議をお願いすることになります。
この提言に対する討議がここマニラで行われることには、重要な意味があると思います。フィリピンはアジアの中で女性の社会的地位がもっとも高い国の一つであるといわれ、女性の社会進出が盛んな国です。このフィリピンで、人口・開発問題に対する議員活動を行っておられます「フィリピン立法者委員会」の議長は、レティシア・ラモス・シャハニ上院議員、アキノ・オレタ議員のお二人であり、ともに女性です。お二人の活発な活動は、世界的に広く知られております。また、シャハニ上院議員は、北京の前の女性会議である、第3回世界女性会議の事務総長も務められた、女性問題の世界的権威であります。このフィリピンで、私どもの「提言(案)」に対する討議が行われ、採択され、「マニラ提言」と名付けられることは、まさに、アジアの女性問題の明るい未来を内外に示す格好の舞台(ステージ)であると確信をいたします。
私どもが主催いたしております、アジア国会議員代表者会議で女性問題を討議してまいりましたこの3カ年は、人口と開発問題にとって非常に重要な3カ年でありました。1994年には、各国の今後20年間の人口・開発問題に対する取り組みを決定する国

 

 

 

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