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歓迎挨拶

 

フィリピン国下院議員
フィリピン人口・開発立法者委員会(PLCPD)共同議長
テレサ・アキノ・オレタ

 

アジア人口・開発協会の前田理事長、人口と開発に関するアジア議員フォーラムの桜井議長、そして国連人口基金の安藤事務局次長、ご参会の皆様。フィリピン人口・開発立法者委員会を代表しまして、国会議員、同僚、並びにご参会の皆様方のフィリピン訪問と、第12回人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議へのご参加を歓迎いたします。
大統領閣下、並びに上院議長にもご挨拶申し上げます。
すでに基調報告を大統領閣下からいただきましたが、この人口と開発問題が、この国において、今後も多くの賛否両論を含めた議論を呼ぶ問題であるということが皆様よくおわかりいただけたと思います。私たちは、女性と子供の福祉、福利、そして食料といった問題すべてが盛り込まれた有効な人口政策を立案しなくてはなりません。そしてこうした人口と開発の関係がもっとも問題となっているのがフィリピンであるといえます。フィリピンにおいては毎日6000万人以上の国民の食料を確実に確保し、そして毎年生まれる150万人の新たな国民に対して、栄養の確保を保障することが必要です。大統領のお話にもでましたが、食料の安全保障問題は、単に、フィリピンの内閣(政府)で取り上げられている問題ではなく、この国全体の政策にとっても最優先課題の一つになっているのです。
この人口と開発問題を解決するためには、女性を開発課程の中に確実に組み込んでいく必要があります。その意味で、この国では女性のエンパワーメントは進んでおり、それを可能にした立役者の多くがここに参列されています。
下院においては、この会議への支援に同意する決議が通過しました。その決議には、「この会議の結果を受けて、アジア太平洋地域の女性の地位がさらに向上することを望む」とうたわれています。
女性の実力を最大限発揮するうえで、女性のエンパワーメントこそが重要です。
皆様がこの女性のエンパワーメントの会議にご参加くださいましたことに心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

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