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基調講演

−私たちの人間性の検証−

 

フィリピン国大統領
F.V.ラモス

 

ネフタリA.ゴンサレス上院議長、レティシア・ラモス・シャハニ上院副議長、テレサ・アキノ・オレタPLCPD共同議長、下院与党代表、前田福三郎APDA理事長、また桜井新AFPPD議長、安藤博文国連人口基金事務次長、広瀬APDA常務理事、V.T.ハランIPPF東・東南・南アジア局長、各国の議員の皆様方及ひご参会の皆様方、第12回人口と開発に関するアジア国会議員代表者会議のご参会者、外交団の皆様方及びご参会の皆様方、おはようございます。
私どもフィリピンは、この重要なアジア議員代表者会議を主催できたことを光栄に思っております。私どもフィリピンは特にここ数年、経済的な変化が起きており、非常に生産的(Productive)な地域となっております。同時に未だに人口の増加(Reproductive)も高い状態が続いております。このことを踏まえましてこのような会が開催されることはたいへん重要だと考えております。
申すまでもなく人口・開発問題は、私どもこの地域の国々が21世紀に移行するにあたって非常に重要な課題であり、また政府の政策の一部として組み込まれなければなければならない課題であります。この問題は私どもがこの地域のリーダーとして地域の問題として取り組まなければならない問題であるのみならず、人類全体そして、人間の基本的な生活に関する非常に重要な課題です。特にフィリピンにおいては、比較的高い人口増加が続いております。このような人口問題をいかに私どもの行政の政策の中で解決していくかということを、個人の権利、信念を重視し、また我々の憲法を尊重しながら考えていくうえで非常に重要であります。
人口と開発の政策を、我々の政治、社会・経済開発政策の中に組み込まなければなりません。私どもは人口と開発問題を女性の地位の向上・社会開発といかに調和的に解決するのか、ということを考えなければなりません。私たちは、この開発過程における女性の役割を重視しております。特に人口増加が続く中で、食料の安全保障を果たすうえで、女性の役割を重視することにコミットいたします。
また、1994年には国際人口開発会議の地域準備会議がマニラで開催され、様々なことを議論いたしました。昨年のコペンハーゲンの世界社会開発サミットでも、私どもフィリピン国としまして、また、G77といたしまして、他の135ヶ国とともに人類、そして各国社会のためにこの問題に私どもがコミットしていくことを確認致しました。
人口問題は、人類の開発に大きく関係いたします。カイロ会議では、私どもがとっ

 

 

 

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