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図2.1.3−3 代表的な角回し溶接継手試験片

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図2.1.5−1 中間型試験片形状

 

2.2 標準条件下での腐食疲労試験
標準状態(母材切欠きおよび突合せ継手、無塗装材)での腐食疲労試験を実施し、基準となる大気中および海水中のSN線図が得られた(図2.2−1)。大気中では疲労限を有するが、海水中では2x10^5付近を境に疲労強度は低下する。さらに、大気中及び海水中疲労特性に及ぼす切欠き効果がKt(応力集中係数)を変数として定式化できることを示した。突合せ継手の腐食効果は10^5以上の繰返し数で顕著に現れる。

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図2.2−1 大気中および海水中の腐食疲労に及ぼす切欠効果(Kt応力集中係数)

 

2.3 温度因子の影響
海水温度を種々変化させた(25,40,60℃)実験結果より、母材および溶接継手の温度因子の影響を明らかにした。母材の疲労強度は、室温(25℃)から40℃程度までは温度上昇に伴い低下する。それ以上の温度では飽和する傾向が見られた(図2.3−1)。また、突合せ溶接継手及び角回し溶接継手試験片では海水温度の影響はほとんど見られなかった。

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図2.3−1 無塗装材の腐食疲労特性に及ぼす温度因子の影響

 

 

 

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