日本財団 図書館


 

b) 1回の長時間ランよりも、いくつかの中程度のランを行うことによってハードウェアのダウンのリスクを避けることができる。
c) 合同あるいは鏡像関係を利用して、またNASTRAN以外のソフトからのデータを一部利用して有限要素モデルを縮小できる。
d) 入力データの作成を分業で行える。
そこで、このツールを実用化するために二次元、三次元の単純モデル及び船体構造モデルを用いて解析を行った。わかった事ば次の通りである。
(1) 簡易モデルの計算から、通常解析に比ベスーパーエレメント法解析の方がメモリーの使用量が少ない。
(2) 実際の船体モデルの計算から、計算時間、メモリー使用量共にスーパーエレメント法解析の方が大きくなった。この要因としては中間ファイルやリスタート操作等の計算テクニックを使用しなかった影響が考えられる。
(3) ある程度のテクニックを使えば、スーパーエレメント法解析を用いることにより、多数の荷重ケースを扱う大規模モデルに対し、時間とコストの節約が可能であると思われる。
2.7.2 設計の基準及び手法の確立
この項目に対しては、前述の損傷調査や構造データの調査結果、及び本部会参加各社の経験から次の項目に関して明確な設計指針を作成する必要があると緒論され、各社分担して研究を実施した。
a) トップサイドタンク内ロンジフレーム
b)トップサイドタンクのトランスリング
C)横隔壁下部スツール基部
d)二重底
e)クロスデッキ
その検討内容と成果の一覧を表2.7.1に示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION