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◎集塵ホースの選定
エアーサンダーに適する集塵ホースは、下記の項目で検討した。
・曲げやすく作業性が良い。
・軽量で丈夫である。
・寒冷地でも使用できる。
・内部抵抗が少なく、ホース内面に凹凸がない。
・流速の大きい空気が流れても共鳴しない。
・安価である。
幾種類のホースを検討した結果、当社で使用している集塵ホースが総合評価で最も良い結果が出た。
※排気ホースの仕様
1. 引っ張り強度 試料長さ長さ200〜300mm、標点間100mm、引張速度200mm/分、ホースを引張り20kg以上で伸張率130%以上のこと。
2. 扁平率 60kg(100mm当たり)の静荷重を10秒間加えた後、荷量を取り去り1時間後に試験と同じ同一側所を測定し、扁平歪ば10%以下のこと。(25℃)
3. 屈曲性 90°屈曲を36回/分で10000回させても亀裂・破損しないこと。
4. 気密性 空気圧0.3kg/cm2を1分間かけても漏れがないこと。

 

◎フィルターの選定
#40のぺーパーを使用して、エアーサンダーでFRP研削を行った時の粉塵を見てみると(板研削物は、ニュージャパンマリン様より提供して頂いた物)
ガラス繊維(直径約10μ)長さ 100μ程度
エポキシ樹脂大きさ 1〜10μ程度 であった。
エアーサンダーの場合、粉塵は直径φ30mmの集塵ホースを通り集塵バッグに入るが、この時の、流量は約0.7〜1m3/分 流速は1000〜1400m3/分になる。
この粉塵の捕集効率を上げ、吹き洩れもなくまた、圧力損失も少なく目詰まりも少なくするためには、ろ過面積は1m2以上必要となる。これは、0.5m×1mの袋に相当し、非常に大きく作業性も悪くなる。また、性能の良いフィルターは、高価になるので使い捨てにはできそうにない。
(0.5m×1mの袋状で約\3,000〜4,000程度)
そこで今回は、費用対効果の面により紙バックフィルターを選定することにした。ダニの糞が2〜20μ程度で、エポキシ樹脂粉塵の大きさとあまり変わらないということから家庭用掃除機の紙パックフィルターを使用できることが判明した。ただし、家庭掃除機用ではろ過面積があまりにも少ないので、早期に目詰まりを起こすことが予想されるので、フィルター面積が少しでも大きい自動車鈑金用の紙パックフィルターを選定することにした。(当社購入賞格:@110)

 

 

 

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