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平成8年度「FRP造船所の作業環境改善のための機器開発」事業開発機機能・仕様・検証テスト報告書

1. 開発のねらい

FRP製船舶の造修時におけるエアーサンダー及び電動ディスクサンダーでの研削作業に伴う粉塵を高い効率で集塵し、作業環境の改善を図る。

2. 開発構想の概要

粉塵対策システムを総合的に開発するにあたり、サンダー本体の改善・集塵ホース・フィルター・高効率な集塵装置など、それぞれについて改善案を提証し、それらを有効的に組み合わせ、FRP製船舶の造修作業に最適なシステムを、価格や集塵能力別に提案する。

3. 開発構想の基本内容

基本的には以下のような粉塵対策システムを提案する。
(1)研削工具1台に対して集塵装置1台(小型・可搬式)とする。
(2)集塵装置に集まった粉塵の廃業を簡単にする。
(3)集塵装置のフィルターは、FRP粉塵に適したものにする。
(4)研削工具先端のカバー形状の研究。作業性と粉塵捕集性の両立を探る。
(5)システム一式(1セット)あたり、10万〜20万。

4. 開発目標

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5. 基本仕様

(1)エアーサンダー
・5インチ(φ125mmパッド)デュアルアクションサンダー
・オービットダイヤ10mm
・空気消費量 約500l/mon(使用コンプレッサー 5馬力程度)
・参考定価 \75,700.−(空研製 DAT−5SB本体セット価格)
(2)電動ディスクサンダー
・4インチ(φ100mm)ディスクサンダー
・回転数 9000〜12000r.p.m.
・消費電力 520〜620w
・参考定価 \16,800.−(マキタ製 9520B 本体)
¥19,100.−(日立製 S10SI 本体)
(3)集塵機
・小型・可搬式集塵機
・風量 2.1〜3.0m3/min
・真空度 1700〜2100mmAq
・消費電力 1000〜1150w

 

 

 

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