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参考資料−4

新基準と現行基準との比較

高速船構造基準と現行基準により縦曲げモーメント、船体断面係数及び船底板厚寸法について長さ16mから52mのA船〜M船13隻の比較結果を示す。

1. 縦曲げモーメント
図1.1及び1.2に軽構造船暫定基準(JG)、RR11,NK鋼船規則−CS編及び本基準の要求値の比較を示す。暫定基準は船の長さが大きくなると、また、航行海域により荷重を1.5倍した船舶も含まれている。小型船では、本基準の要求値が大きな要求値となり、大型船では(暫定基準X1.5)の要求値よりも小さくなる傾向にある。また、90m未満に適用されるCS編との比較では、長さ40m程度までは、CS編も要求値が大きく、それ以上では小さな要求値となる。暫定基準との違いは、本基準が比較的大型船を対象としていることによるものである。小型の実船では、縦強度は大きいので特に問題はない。
図1.3及び1.4に中央横断面係数を示す。各規則で許容応力の決め方が異なっている。縦曲げモーメントと同様に大型船で暫定基準に比べて小さな要求値とたっている。CS編をアルミ船に適用した場合には、断面係数の要求値がかなり小さくなる。
2. 船底板厚
13隻の船舶の船底板厚の比較例を図2.1に示す。HT船(B,C,E,H,I,M)の中、特にB.H船は3.2mm材を使用しているため、暫定基準要求値及び実績値共に本基準の要求値に対して不足している。その他の船舶については、いずれも実船板厚が本基準の要求値を上回っている、暫定基準との関係では、本基準の要求値が小さくなっている。これは、縦曲げモーメントと同様に大型船では荷重の1.5倍の要求による影響と考えられる。

 

 

 

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