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図−3衝撃角こよる付加質量の変化

 

 

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図−4衝撃角による接水幅の変化

 

 

Wagnerの衝撃圧は理論的に問題があると指摘されているが、最近の解析解や数値解との比較では、圧力分布、ピーク値の大きさに関して、(小さい衝撃角に対して)ほとんど差がないことが示されており、充分実用に耐え得るものと認識されている。楔形物体の水面衝撃水圧の理論計算に関しては、参考文献1)に詳細な解説があるので、参考にしていただきたい。
(3)楔形物体の衝撃水圧の特性
1)圧力分布
2次元水面衝撃において楔形物体の底面に作用する衝撃圧の巾方向の分布形状を、衝撃角をパラメータとして図−5に示す。これはFerdinandeの計算値を示したものである。衝撃角が小さい範囲では鋭いピークを持つ分布をしており、衝撃角が大きくなると次第になだらかとなり、衝撃角45度程度を超えると水面付近のピークがなくなり、キール部分(中央部)の圧力が最大となる。楔形物体の長さ方向にはこの圧力分布が一様に続いていると考える。

 

 

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図−5 衝撃水圧の分布形状

 

 

 

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