ベアリング金物の固着構造は、舵取機会と連続させた構造として、舵の軸心と舵取機の据付位置との相互関係に狂いの生じないよう、強固な構造とする。
舵の支持構造には、操舵時の荷重及び振動等により繰返し応力が生じるので、注意しなければならない。
上部ベアリング金物の支持構造は、舵取機会、トランサム構造又は甲板構造と強固に結合し、軸心に狂いを生じないよう構成しなければならない。
表6.13 舵軸受を支える肋板厚さ
6.3.6 機関台構造
(1)主機関台頂板の厚さ
高速艇構造5.3.6に述べたとおりであるが、漁船の実績(表6.14)では、出力の割に重量が大きな低・中速機関を使用して来た習慣の影響を受けて、計算値の2倍程度の厚さの頂板を使用している例が多い。
(2)主機関台頂板下部の桁板
主機関台頂板下部の桁板は、その両側の肋板あるいは肘板により支持され、主機関の重量及び出力に応じ十分な強さを有する堅牢な構造としなければならない。
実績を表6.15に示すが、いずれも高速ディーゼルを使用しながら重構造をとっている。高速艇構造を参考にするとよい。
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