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6.2 設計外力

6.2.1 船底構造に対する標準外力

鋼製漁船構造基準(以下、KGKという。)及び小型鋼船構造基準による鋼船の船底外板の厚さtから腐食代1.5mmを差引き、t−1.5の板厚として四辺固定の無限長板として扱い、最大応力が材料の耐力に達するときの水圧を基準水圧P0とすると、
L=8mに対しP0=0.13kgf/cm2
L=30mに対しP0=0.64kgfcm2
となる。これが漁船として要求される最低限界の水圧と考える。
また、鋼船において重大な船底凹損の生じなかった実績は、腐食代を含んだ新船のときの板厚
tが耐え得る水圧であると考えなければならない。その値Psは
L=8mに対しPs=0.34kgf/cm2
L=30mに対しPs=1.0Okgf/cm2
となる。
支障なく使用されているアルミニウム合金製漁船の実績は表6.1のとおりである。

表6.1

229-1.gif

実績船から計算されたP、の最低値は、上記鋼船のtに対する水圧Psに対し、長さ15m付近ではかなり近く、20m付近では鋼船よりかなり大きくなっている。重大な凹損を発生した例がないので安全限界は定め難いが、Paを修正して
Pl=0.04L(kgf/cm2
を漁船として普通に使用される場合のスラミング時の水圧の限界とする。

229-2.gif

 

 

 

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