
S:船底肋板の心距(m)
l:サイドガーダーの心距(m)
となる。
計算値と実船値を表5.20で比較する。いずれも要求値を満足する。使用実績はいずれも損傷はない。このような計算はセンターガーダーと同様、単なる目安と考えなければならない。
センターガーダー同様、船体支持の局部的な骨部材と考えた場合、排水量に対する断面係数の比を求めると表5.21になる。
Z/W=2.5程度を下限として表5.17を参考に決定すればよい。
表5.20 サイドガーダー
表5.21
5.3.2 船側構造
(1)船側外板
船側構造が波浪外力をまともに受けることは、船首部以外にはほとんどない。船首部においてはチャインより下の船底勾配が大きいが、チャイン以上ではフレヤーが大きく、中央部や後部に比べて勾配が小さい。このような部分は船底構造と同様に取扱う必要がある。
船体を梁として取扱うとき、船側構造は船底構造、甲板構造を定位置に支える重要な役割を果すものであり、また、船体のねじれに対抗するメンバーとしても重要である。船側全体に大きなフレヤーを持たせた艇では船側構造を極度に軽い構造とし、代りに船内にパイプトラスを
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