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(3)ブラインドリベットブラインドリベットは、薄板同士、或いは、薄板と押出形材の締結に使用され、片側作業で行う。リベット径は3.2mm、4.0mm,4.8mm及び6.8mmが標準で、丸頭、皿頭、シールドタイプのものがある。使用する場合には、スリーブ(リベット)とマンドレルの材質に注意を要する。各種の材質のものが市販されているので、5000系合金(5052又は5154合金)製を選ばないと、接触腐食を生じることがある。締結工具(リベッター)には手動式、電動式、エヤー駆動式とがある。図3.21に示すように、下孔にブラインドリベットを装入し、締結工具でマンドレルを引っ張ることによって打鋲が完了し、その際にマンドレルは破断除去される。

 

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図3.21 ブラインドリベットの取り付け工程

 

3.2 アルミニウム合金材料規格

3.2.1 アルミニウム合金一般
(1)区分と呼称アルミニウム合金は、その製造方法によって板・形材・管・棒・線・鍛造晶等の展伸材と、金型・砂型鋳物及びダイカスト等の鋳物材があり、それぞれ主要添加元素(合金系)によって非熱処理型合金と熱処理型合金とに分けられる。表3.24は、合金の区分と呼称である。展伸材は、純アルミニウムの1000系から航空機や鉄道車両の構造材料として用いられる7000系までの7合金系があり、また、鋳物材は6合金系が実用に供されている。
JIS規格では、個々のアルミニウム合金について次の例に示すような表示で、呼称を付けている。
展伸材非熱処理型合金例 A5083P−H32
展伸材熱処理型合金例 A6N01S−T5
鋳物材非熱処理型合金例 AC7A−F
展伸材の場合、最初の記号Aはアルミニウム合金であることを示し、続く4桁の数字は合金呼称(分類)、その次の記号は表3.25に示す製品形状の区別である。ハイフンに続くH、T等

 

 

 

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