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展開技術の体系からは、特に別記することはないのであるが、船殻構造に占める部材数も多いことから、この「現図展開」の末尾に付加しておく。

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図2.8.9

8.2.1 端部ブラケットの展開
L.Fr.の端部固着を行うBKTで図2.8.9では、E.BKT.(End Bracket)と略記している。
その展開要領を図2.8.10に示す。縦肋骨は横置壁(T.BHD.:Transvers Bulkhead)を貫通構造にできない場面である。
考え方は、E.BKT.の含まれる局所の平面を展開する。図2.8.8のL.Fr.展開面に描くのではない。
図2.8.10の線図正面((正))で、L.Fr.とは、T.BHD.を貫通するとすれば……として描いた断面であり、この断面のN.A.位置を使ってL.Fr.展開(図2.8.8)は行われた。E.BKT.はこのBHD位置のL.Fr.面に重なり、BHDへの取付線は、このL.Fr.断面WEB線の延長である。
E.BKT.のある局所としては、BHDとBKTのある側の次のT.Fr.間を選び、BHD上のBKT取付線とL.Fr.の外板付線を含む平面を展開するこの1T.Fr.スペース間でのWEB方向とFL方向の落ちを使えば、展開を決めるT.BHD.線と外板付線が実名をなして描ける。
この展開面にE.BKT.の設計寸法を与えればよい。N.A.線を押えだL.Fr.展開形状とは、T.BHD.の外板付位置で接続する。

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図2.8.10

 

 

 

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