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図2.8.8は、このFL方向、WEB方向の二つの落ちを用いたN.A.線の展開である。
展開手順は:
?@FL方向落ちを用いて、展開基線の実長を出す。
?Aその展開基線の実長スペース上に、WEB方向落ちを下し、N.A.線の実長を描く。
?BこのN.A.線展開面上に、WEB幅を当てはめれば、縦肋骨の面内曲げ形状が得られる。
この考え方は:−
?@L.Fr.のN.A.を各T.Fr.断面上で押える。
?Aその各T.Fr.上のL.Fr.断面を、押えたN.A.点を中心として、展開の基準とする中央断面のWEB面と平行になるよう回転する。
?Bそうすると、L.Fr.は「5.2 伸びの出る板面の展開」で説明したSheerのあるSide Stringerと同じになる。
L.Fr.は長さに比しWEB幅は小さいし、一般に捩れ量も少いから、振れのない状態に置換え、可展面として展開するのである。
このようにして面内曲り展開が得られれば、あとの取材のための逆直線展開は、横肋骨の場合と全く同じであり、曲りはなだらかで、ほぼ一本の逆直線で足りるだけに簡単である。

084-1.gif

図2.8.8

8.2 縦肋骨と取合うブラケット(Bracket:BKT)の展開
横肋骨は正面上にあり、その取合い構造も一般に同一横断面をリング状に形成しているだが縦肋骨の方は、肋骨自体が一平面上になく、一般に曲面となっているから、その取合い構造物は、それぞれ特有の面上にあり、全体としての連環となってはいない。つまり個別に展開する必要がある(図2.8.9)。

 

 

 

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