図2.8.6の肋骨端部には切欠きがあるが、この処理は:
?@曲げ加工後の材曲形状から切取る。
?A曲げ加工後の切断は一工程増えるので、材直形状時切取っておく。曲げ加工のためには、次の工夫が要る。
(a)逆直線の切取られる部分の曲線に平行な差越し線を付加して、その部分を補う。
(b)その部分だけの材由形状一部曲げ型を与える。
(c)最初から逆直線が切欠き部に入らないように設定する(図2.8.6とは異なった位置)。
このいずれかであり、その選択は加工の工程/精度/方針による。
8.1.2 縦肋骨の展開
横肋骨の曲げ後の形状は、正面線図のFr面にあるから、取材のための材直展開だけ行えばよかったが、縦肋骨では、まずその曲げ加工後の形状を求める材出展開から始めることになる。
図28.7に縦肋骨(L.Fr.)の正面線図((正))を示す。
各横断面(T.Fr.面)での縦肋骨断面が描かれており、その外板付を連ねる線(これをLanding Lineと称する)、L.Fr.は傾斜して外板上を走っており、縦肋骨のWeb面は一つの曲面をなしているこの曲面の展開をするのが、その材出展開となる。
展開法としては、タスキ、マカネ、基線展開のいずれかが使えるが、この章ではより簡単にN.A.線だけを展開し、その展開N.A.線を押えて展開面とする方法を説明する。
図2.8.7
展開手順は次の通り:
?@L.Fr.の各T.Fr.断面上にN.A.位置を出す。Web面でその寸法には「伸び」があることに留意する。
?AそれらのN.A.点を繋いで、N.A.の空間曲線を描く。
?BL.Fr.の長さの中央付近のT.Fr.を基準のT.Fr.に選び、その中央基準T.Fr.のL.Fr.Web断面線に垂直で、かつそのN.A.点を通る線を立てるその垂線が展開基線となる。
?CすべてのN.A.点の:
展開基線上の「落ち」:FL方向「落ち」
展開基線からの距離:WEB方向の「落ち」
を拾う。
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