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面で直線と置き、基準Frの展開の基本を説明したが、これを無理に広い範囲に拡張して適用するのが、世上一般に行われている基線展開法である。
図2.6.30にその要領を示す。

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図2.6.30

作業手順は:
?@正面にて各Fr線(長さ方向接手:バットもFr面と平行な面上にあれば、含む)の実長(ガース)を、基線位置も目盛りながら拾う。次に同じく正面で、シーム・基線のFr位置を目盛りながら「落ち」を拾い、Frスペース上にその「落ち」を印して、その点を長さ方向に連ねることで、それぞれの実長を得る。
基線実長を拾うとき、基準FrでのB.S.を目盛っておく。
?A展開は素材上で行う。
バット両端の幅と基準Fr幅で、展開が素材をはみ出さないように、基線価直を決め、直線に打つ。
基線直線上に基準FrとB.S.を押え、両端に向ってFr実長を写す。
基準Frに仮Fr線を立て、正Fr線を描いて、シームの基点が決まる。
あとはその基点から長さ実長をスタート、幅は基線上の位置を押えて、幅×長さ、幅×長さのように実長を追ってゆき、バット位置に至れば、展開の出来上りである。
正Fr線は仮Fr線のどちら側に膨らむか、基本を省みればすぐ分ることだが、簡単には図2.6.31のように憶えておくとよい。すなわち、正面の膨れた方向に、展開も膨れるのである図2.6.30の正面が船首側であれば、展開形状の右手が船首側である船尾側なら、この逆で右手が船尾側となる。

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図2.6.31

また、この展開手順から分るように、バックセット「転び」が正しいのは、基準Fr位置だけであり、その基準点から離れるほど、狂いが大きくなる展開幅そのものへの影響は少いが、Fr線形状は、3点でしか押えずその1点も不確かということであり、承知しておきたい。

 

 

 

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