がるから、弧の曲り量は正面の曲り量より減るはずである……こう推理できる。
そこで次に、この基準Fr線の展開を検討しよう。
まず基線を垂直に立てるため設けたFr線端点間直線を含み、展開基線に直交する面を考え(図2.6.27)、これを仮Fr面としよう。
図2.6.27
この仮Fr面と、これから展開する外板曲面との交線が、仮Fr線で、ちょうど柱面をロールラインに垂直に切った断面線であるから、展開面では直線となり、かつ展開基線と直交することになる。
この仮Fr線を展開に使わない手はない。
展開平面で、直交十文字直線となる展開基線を併せ用いれば、あとは実長関係を追うことで曲り外板展開は成立する。
ここで、「仮」という形容詞を用いたので、本来の正面Frを対比するため「正」を付けて区別し、図2.6.27図示のようにすれば、バックセット(B.S.)は仮Frと正Frとの展開基線上の距離を意味するまた展開基線を立てるのに用いた基準Frの弦は、正Fr面と仮Fr面の交線となる。
図2.6.28
図2.6.29
6.2.2 基線(直線)展開法
以上3Fr線間という狭い範囲で、展開基線を展開
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