率はほとんど差はないが、ピッチ比はかなり変化することがわる。
(ハ)プロペラ回転数の変化による直径の変化の様子を求める。
プロペラの回転教が直径に及ぼす影響を見積ったりする場合に、簡易設計図表を用いれば簡単に求めることができる。
プロペラの回転教が変化すれば、プロペラの効率が変化し、したがって船の速度も変化する。それにつれて、プロペラの前進速度も変化するが、その変化はプロペラ直径にあまり大きな影響を与えないので、大体の見当をつける場合には、前進速度を一定として、プロペラ回転徴の変化による直径の変化の態様を知ることができる。
たとえば、P=1,500ps VA=12.45ノットとし、プロペラの毎分回転数Nをそれぞれ120、180、250、350とすると、MAU4−55型の簡易設計図表(図2.7)から最適直径を求めると下記のようになる。
すなわち、馬力が同一のとき、プロペラの回転数が上昇すれば、直径はそれに伴ってかなり小さくなることがわかる。
3.4 AU型3翼プロペラの設計図表
小型船舶では、通常3翼プロペラを使用することが多い。そこで、小型船舶設計者の実用の便を考え、ここにAU型3翼プロペラのBr〜δ型設計図表及び簡易設計図表(展開面積比が0.35及び0.50の2種)を図3.14〜図3.19に掲載した。
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