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このようにして、最良プロペラの直径DO(m)を求めると
DO=2.10mとなる。
つぎに、このときのピッチHO(m)と効率ηOを求めるため、図2.8に示した簡易設計図表を用いることになる。?Cまず、直径係数δOを計算すると、

150-1.gif

?DこのδOの値を使って△D=0%に対応するηO及び(H/D)の曲線を用いて、図3.13に示した手順によりプロペラ効率比ηO及び(H/D)を読みとれば、これらの値が最良直径DO=2.10mのプロペラの最良効率とそのときのピッチ比である。
この例では ηO=61.0%、(H/D)O=0.77となる。

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図3−13 簡易設計図表の使い方(その2)

(ロ)伝達馬力P(PS)、毎分回転数N(rpm)、前進速度VA(ノット)及び直径D(m)が与えられて、そのときのピッチ比H/D及びプロペラ単独効率ηOを求める。
この場合にも、前計算例(イ)と同機な手順により、最良プロペラの直径係数δO及び直径DO(m)を求め、つぎにこの最適直径DOと与えられた直径Dの差DOに対する百分率△D(%)を次式により計算する。

150-3.gif

図2.8において、δOに対する効率ηO及びピッチ比H/D曲線群の D=-4.8%の曲線を内挿して、D=2.0mの場合のηO及びH/Dの値を読みとる。このようにして求めた値は
ηO=60.8%
H/D=0.863 となる。
上記の計算例から、プロペラの直径が最適の値から±5%程度変化しても、プロペラの効

 

 

 

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