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この値を使ってMAU4−55BP〜δ型設計図表よりピッチ比と効率を読みとると、

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従って、このプロペラのピッチH(m)は
H=1,720(m)
となる。
(2)使用簡単なプロペラ簡易設計図表とその使用方法
この使用簡易な設計図表(図2.7及び図2.8参照)は、BP〜δ型式の設計図表を基にして作成されたもので、伝達馬力とプロペラの毎分回転数及び前進速度から直接、最良の効率を与えるプロペラの直径を求める図面と、プロペラの直径係数とからプロペラ効率及びピッチ比を求める図表とから構成されている。なお、これらの図表の単位系はメートル系統で示されている。
以下に簡易設計図表の使用法を説明する。
(イ)伝達馬力P(ps)、プロペラ毎分回転数N(rpm)及びプロペラの前進速度VA(ノット)が与えられて、プロペラの最良直径DO(m)、そのときのピッチHO(m)及び効率ηOを求める。

 

前述のBP〜δ型設計図表の使用法の場合と同一の数値例をもって説明する。
与えられた設計条件は、P=1,500(ps)、N=350(rpm)、VA=12.45(ノット)であるから、図3.12に示したように、MAU4−55型簡易設計図表(図2.7)において、
?@P=1,500の点から、水平線を引き、それがN=350の斜線と交わる点を求める。
?Aその点から垂直線を下に引き、それとVA=12.45の斜線との交点を求める。
?Bその交点の位置で、右側に目盛ってある最良直径DOの値を読みとれば、その値が与えられた条件に適合する最良効率のブロペ.ラの直径である。

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図3−12 簡易設計図表の使い方(その1)

 

 

 

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