日本財団 図書館


 

まず、第1章で説明した方法によって有効馬力を計算する。次に、推進係数ηまたはスラスト減少係数t、伴流係数W、プロペラ効率化ηRおよびプロペラ単独効率比ηOを推定する。
(a)推進係数ηを直接推定する方法
図3.4に、北島氏の満載状態に対する推進係数推定図表を示す。方形係数CBが0.70の標準船型に対する推進係数ηO’と、方形係数CBが標準船型のものと相違した場合の修正保教の図表を与えている。所要の船に対する推進係数は、次式で求められる。

138-1.gif

ここで、KP;1軸船で流線型かじに一定ピッチ分布のプロペラを装備した場合に0.98とし、その他のときには1.0とする。
KC;オジバル型翼断面のプロペラ装備のとき0.98とし、エーロフォイル型等近代的プロペラのとき1.0とする。
KT;2軸船に対してのみ0.94
この北島氏の図表は、普通の貨物船を対象としたもので、フルード数が0.3附近までは、推進係数ηの値は適度によらず一定とする等、種々の仮定が含まれているので、かならずしも正確な推進係徴を与えるとはいえない。

138-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION