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図3.2 船尾のプロペラ位置における伴流分布の1例 
 (Cn=0.53、1軸船) 
  
(2)プロペラが船体におよぼす影響 
船体の後にプロペラがついて作動すると、船体の抵抗は見掛け上増加する。これは、プロペラが作動すると、プロペラの背面が負圧となり、その負圧がプロペラの前方にある船体の抵抗を見掛け上増加させることになるからである。 
このために、プロペラの側からみると、見掛け上増加した抵抗分をも含んだ船体抵抗に見合うスラストを発生しなければ、所定の速度で略を走らせることができない。すなわち、船体の後につけられたプロペラの発生すべきスラスト(T)は、次式のようになる。 
  
ここに、△Tは、見掛けの抵抗増加のために、プロペラが余分に発生しなければならないスラストである。 
この△Tをプロペラの発生する全スラストの割合tで表して、 
  
の関係式を得る。 
スラスト減少係数tの値は、1よりも小さく、プロペラの取り付け位置、船体のプロペラ付近の形状等によって変化し、その値を求めるためには、伴流係数wの場合と同様に、模型船の水槽試験による方法、従来の資料を整理して作成した推定図表(図3.1参照)、または、略算式による方法などがある。 
つぎに、略算式の1例を示す。 
  
  
  
  
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