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また、フレーム・ライン形状の相違、プロペラの直径、シャフトの高さに対する修正を与えている。2軸船型においては、wもtもCBたけの関係となっているが、wに対してはボッシングを有するものと、ブラケットを有するもので区別している。
また、次に、伴流係数wの略算式の1例を示す。

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伴流は、プロペラの効率に影響をおよぼすだけでなく、キャビテーションやプロペラ起振力にも大きな影響をおよぼす。プロペラ位置の伴流の様子を、さらに、詳しく調べてみると、伴流の平均的な速度υWであっても、局所的な速度は変化しており、一般に、1軸船では船尾船底とシュー・ピース付近でυWは大きく、船の幅方向では小さい。この模様を伴流係数Wの形で図示すると、図3.2に1例を示すような分布をしている。
伴流のこのような分布のため、キャビテーションに非定常現象があらわれたり、1回転中のトルク、スラスト変動等があらわれたりして振動等の原因になる。このような現象はは、一様な水の流れの中で、プロペラだけが単独に作動しているときには現われない。

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図3.1 伴流係数Wおよびスラスト減少係数の推定図表

 

 

 

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