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通信教育造船科講座 船舶計算

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


 

1.8 波浪による抵抗の増加

波浪による抵抗の増加は担当に著しいものであるが、未だ完全に解明されていない。波浪こよる抵抗増加は主に、波長、波高、船と波との出合い方向周期によるものが考えられている。

1.9 有効馬力

次式で定義されるEHPを有効馬力という。

089-1.gif

したがって、船のある速度における有効馬力を求めるということは、その速度における船の抵抗を求めるということである。
前にも述べたように、船の抵抗を計算する方法には、主として次の2つの方法がある。
(a) 水抵抗を粘性抵抗と造波抵抗に分ける。
(b) 水抵抗を摩擦抵抗と剰余抵抗に分ける。
他に全抵抗をまとめて推定する方法もあるが、精度がよくない。中小型船の有効馬力を求めるときは、(b)の方法で行なった方が、資料が豊富に利用できる。
次に、有効馬力を(b)の方法にしたがって求めてゆく手順を示す。
(1) 有効馬力を求めようとする船に最もよく似ている船型の剰余抵抗係数推定図表を選ぶ。
(2) 剰余抵抗係数推定図表から、所要の船の主要寸法比、フルネス係数等を用いて、いろいろな速度に対する剰余抵抗係数CRを読みとる。
(3) 剰余抵抗RR(kg)は、次式によって求められる。

089-2.gif

ただし、ρsは海水の密度
(4) 船の船体付加物を含んだ浸水表面積Sを排水量等曲線または、略算式を使って求める。
(5) 剰余抵抗係数CRを求めたときの船の速度について、摩擦抵抗係数CFを計算する。このとき、注意することは、使用した剰余抵抗推定図表の基礎となっている摩擦抵抗係数算式を使用しなければならない。
(6) 船型、外板の状況を考慮して、粗度修正係教△CFを推定する。

 

 

 

 

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