第6章 排水量その他の計算
6.1 排水量等の計算
線図が完成し、船体寸法表ができ上がると、これをもとにして排水量その他の計算が行われ、排水量等曲線図として表現される。これらの計算の大部分は、前に述べたように、後難な曲線図形に関する計算であるから、シンプソン法則などによる近似計算がその主体となる。
行われるべき計算は、
などで、これらのそれぞれの船に想定される最小喫水から最大喫水までをカバーする範囲にわたって計算する。
これらの個々の計算方法は、前に説明したところから明らかであるが、実際の計算に当っては、おのおのの計算が互に関連しているところから、重複を避け、計算手順が前後しないよう、一定の順序とフォームに従って行う必要がある。このため、一般に各造船所などでは、それぞれ一定の様式の計算表を用意し、その様式に従ってこれらの計算を行っている。500総トン型貸物船の線図及び船体寸法表を、それぞれ図6.1及び表6.1に示し、表6.2に排水量等計算表を、図6.2.こ排水量等曲線図をそれぞれ示す。
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