小型船型によく用いられるスケグ付ハードチャイン船型に対しては次の藤井の式2)がある。
裸殻の浸水表面積(スケグを含み、舵及びビルジ・キールを含まない)は、
全副部付の浸水表面積Sは、副部の表面積δSを加算し、
で求められる。
上記の近似式は、初期設計の段階で、線図(Lines)が未だ確定していないとき、その船の速力一馬力の関係を推定する場合などに用いられる。
2.4 面積計(プラニメータ、Planimeter)
図2.14の面積計を用いて、任意の平面図形の面積が機械的に計算できる。
図2.14中の1は針で、これを図形外の選当な位置に重錘を載せて固定し、接手2によって連結する棒の先端の指示針3を図形の周囲上の1点に置き、転輪4の目盛を読む。3を時計方向に図形の周囲に沿って一巡し、もとの位置にもどったときの4の目盛りを読む。4の回転数は水平円板5に示される。最後と最初の日盛りの差に、面積計に示す係数を乗ずると図形の面積が求められる。
図2.14面積計
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