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となる。
普通、数cmの喫水の増減の範囲では、船側が垂直であるとみて差支えないから、この程度の荷物w(t)を積んだときの喫水増減量△Z(cm)は、

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で表わされる。

1.4 水の密度変化による船の喫水変化

船が水の密度ρ1(または単位体積当りの重量または比重量γ1ton/m3)のところより密度ρ2(または比重量γ2ton/m3)のところに移動したとき、船の重量W(または排水量ton)が変らないとすれば、それぞれの場所における排水容積▽1および▽2は、

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となり、密度(または比重量)に反比例する。
また、水の密度(または比重量)が変れば、船の排水容積は変化し、それに伴って喫水dの変化を生ずる。
いま、船が何回より相当さかのぼった河畔の港(河水の比重量γ1)により、海洋(海水の比重量γ2)に出る場合には、γ1<γ2であるから、上記の式より▽1(河水に浮んだときの排水容積)>▽2(海水に浮んだときの排水容積)となり、したがって
dl(河畔の港における喫水)>d2(海洋に出たときの喫水)
となるので船は浮き上り喫水は減少する。
喫水の減少量を△d(単位はm)またほδ(単位cm)で表わすと、この喫水の変化量は一般に小さいから、この変化範囲では、水線面積Awは一定と考えて差し支えない。

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上記の式(1.12)は、γ1<γ2(河水より海水へ移動)ならば、喫水dの減少量を与える。また、これの逆(海水より河水へ移動)ならば喫水の増加量を与える。
また、船が、河畔の港(河水の比重量γ1)から海洋へ出る場合を考え、海水の比重量γ2=

 

 

 

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