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船首倉内は、船体の横断面形状が瘠形であるため肋骨のスパンが長くなり、かっこの部分は船首波の水圧も大であり、船首水倉の水の暴れも考えに入れて、助板、中心線桁板、肋骨の寸法を増し、最下層甲板下にも防澆梁と梁上側板を設ける。縦式構造のときは、縦肋骨の寸法を増し、船側横桁、横桁支材、船底横桁、中心線桁板、船底横桁支柱などを設けるなど、非常に強く固める必要がある。この部分の構造は、船首隔壁より後方で船首からO.15Lまでの間で、それより後方の構造との連続的な変化をさせるため、梁上側板の延長に船側縦通桁を設けるなどの必要がある。
船尾隔壁より後方は、外板にプロペラからの水流のはげしく当ること、振動の多いことなどで、船首倉内と同じように固める必要がある。またクルーザースターン部分は、張り出し構造となるので、特設肋骨、船側縦通桁などの補強が必要となる。第3.30図に中央部、船首都の範囲及び船首船底補強部の後端を示す。船首船底補強部の後端は速長比により異なり、第3.3表に示す個所より前方の船底扁平部をいう。
 
 

第3.30図 中央部、船首部、船首船底補強部

 

 
 

第3.3表 船首船底補強部の後端

 
 
 

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