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溶接継手の形状と寸法の決定にあたっては、実際に継手にかかる設計応力が接着部の材料の強さ(普通は引張強さ、またはせん断強さ)の何分の1かの安全な応力、すなわち許容応力を越えないように設計する。なお設計上継手効率が重要であるが、これは継手の破断強さが母材の破断強さの何%の大きさかを示す数値である。引張では引張強さどうしを、せん断ではせん断強さどうしの比を用いる。
継手の許容応力を決定する主な方法として2種類ある。その1つは、溶着金属の機械的性質をもとにして安全率を考慮して継手の許容応力を直接指定する方法であり、他は継手効率を定めて母材の許容応力カに継手効率をかけた値を、継手の許容応力とする方法である。許容応力、継手効率の値は各種の規程に応じてまちまちであるが、最近多くの規程で継手効率をl00%としているが、これは溶接技術の進歩を物語るものである。参考のため、日本機械学会提案の許容応力を第3.2表に示す。
 

3.2表 目本機械学会提案の軟鋼溶接継手の許容応力

 
 
 
 

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