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(3)特殊金物製作図

特殊金物製作図作成時における共通の留意点として下記項目がある。

(a)金物の製作に当っては判断要素の少ない、見やすい図面にする。

(b)簡単で作りやすく、扱いやすい構造とする。

(c)使用材料は、できるだけ統一することを考慮し、種類も減らすこと。

(d)金物を取付けの際、作業が容易、安全であり、取付け後の作業に支障をきたさないようにする。

(e)風雨、波浪、湿気等により、発錆、腐食の多いと思われる場所に取付ける金物は、十分に亜鉛メッキ又は塗装を施すよう指示する。


(3.1)電路金物製作図

配置図文は艤装品取付図の完成により電路の取付位置に合致した長さ、幅、高さの電路金物を外注又は内作手配するために製作図を作成する。

製作図には、構造、寸法、材料、材質、重量、塗装、メッキ等の指示の他、電路符号、取付けブロック符号、取付けステージ等の必要事項が記入され、外注手配、内作手配、集配管理等にも使用されている。


(3.2)電気機器台製作図(図2.23(1)(2))

天井内張り、木壁等の木構造に取付ける機器や大形鰍こ付属する場合を除き、電気機器の取付けには機器台が必要である。

配置図文は艤装品取付図によって電気機器の位置が決定すると、その位置に機器を確実に取付けるために機器台が設計される。

大形機器に対しては船体構造物との取合い、振動、補強等の面で問題の出る恐れがあるので、船体設計に機器台と製作図を依頼し、台の取付けも船殼の現場としている場合が多い。製作図には、構造、寸法…………以下電路金物製作図に同じ。





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