2.2.6 艤装品取付図(図2.15(1)・(2))
(1)一般
電気艤装品取付図とは次の電気艤装品の取付位置、取付要領、その他艤装品取付に関する必要な情報が表示された図面である。
電路金物の種類としては、
・電線貫通金物、 電線貫通孔(カラー、コーミング)、 電線貫通金物(グランド、グランド板、MCT)
・電線支持金物、 主電路金物(電線ハンガー、電線ハシゴ、電線ダクト)、 支電路金物(プラットバー式、馬式、コンジットバイブ式、電線管「ガス管式」、フレキシブルチューブ、冷蔵庫用クリート)
・電気機器台
電気艤装図は、この取付図に従って、甲板・隔壁の電線貫通金物、電線支持金物、電気機器台等の船体構造への取付工事から開始される。この取付工事は、船体.機関のパイプ、通風トランクの取付金物、機器台等と同一時期に行われる。図面は船体・機関の艤装要領に応じて調整され、次のように大別して作成される。
(a)ブロック図(ブロック艤装または地上艤装用の図面で、取付段階に応じてブロックの正常状態又は反転状態で図面は作成される。)
(b)ユニット図(船体・機関のユニット艤装用の図面で、正常状態で作成される。)
(c)船内取付図(船内艤装用の図面で、ブロック図及びユニット図で取付けできないものについて正常状態で作成される。場合によってはブロック図ユニット図に船内取付けとわかる記号を記入して兼ねる場合もある。)
(2)作成手順
取付図を作成する場合には、まず船体図を作成して船体構造物・主要艤装品・主要内装品(居住区)を記入し、取付図原図を作成するか船体機関部の取付図の第2原図を使用する場合もある。取付図を作成するために次の図面が必要である。
(a)主電路計画図
(b)電気装置配置図
(c)電線布設図
(d)金物製作図
(e)電気機器台製作図