(d)計画の最初には種々の配置計画に影響の大きい大形機器(主配電盤、集合始動器盤、制御卓等)船殻強度に影響する機器や特別なスペースを必要とする機器(音響測深器、速度測程儀の発信器等)は、基本的な機器の配置が決められ、その後通信、計装機器等の小形機器の配置が決められてゆく。
(2.3)配置決定の要素
(a)船体、機関都の艤装品(管、風路、床天井構成、間仕切、ドアー、家具、防熱等)調べなければならない。
また、区画によっては、美観上の制約を受けるものがある。例えばステレオ、テレビ、ラジオ、灯具などの室内装飾機器。
(b)諸規則による制約
航海灯、信号灯の位置、防爆機器、非常電源及びその給冒装置等の配置は、船級規則等で規定されている。
(c)空中線、信号灯、照明灯、吹鳴器のように他の艤装品との関係で機器の性能を害する恐れのあるものは、相対的配置に注意を払って行わなければならない。
(d)使用面からの制約
機器操作、監視、保守、点検が容易で全体の交通性もよく便利な配置を考慮しなければならない。
(e)周囲条件による制約
周囲温度、温度、雰囲気が、また波浪、振動、機械的損傷、第三者による誤操作等の条件を考慮し、環境の良い場所を選ぶこと。
(f)船内艤装工事上の制約
船内搭載や据付けの際の工事及び電線の導入の容易性、作業の安全性を考慮しなければならない。
特別な運搬、工事用足場、取付台、補強工事、穴開けを要したり、建造中に損傷を受けやすい配置は避けなければならない。