(4.6)無線装置系統図
本図には次の装置や機器に関する系統が表示される。
無線電信装置、無線電話装置、方向探知機、オメガ、ロラン、NNSS、レーダー、ラジオ、ステレオ、テレビ等。
これらの無線及び電子機器の系統の設計には、特に誘導障害防止、空中線の引込みとの関係、また関連法規による規制が多いため、特別な配慮が必要とされる。
電子機器への入力回路には特殊電線が必要で、一般受信空中線の接続用には同軸ケーブルが、レーダー空中線用には導波管が、マイクロフォン等の低レベル回路には、シールド電線が使用される。
また出力の大きい送信用空中線への接続は銅管が使用されこれらは注釈つきで系統図にも表示される。
無線装置は各機器間の連絡用特殊ケーブルが機器メーカーより支給されることがあり、系統図の作成時点ではこれらの無線の仕様等も十分調査し作図する必要がある。
(4.7)計装制御装置系統図(図2.6、2.7)
本図には次の装置や機器について、その系統が表示される。
機関部制御、荷役制御などの自動化制御装置、温度、圧力、液面、開閉、運転等の計測、監視、書報装置等。
また図面としては各機器別単位又は各計装装置別に作図される。
電源に関する系統は、特に機関部中央制御盤や主機関の制御装置等重要な装置の電源は、2つの給電系統より供給できるよう計画される場合が多い。
計装装置用ケーブルの特別留意点としては次のものがある。
(a)電磁シールド線の必要なもの
高周波信号、微弱な計量信号、本質安全防爆回路
(b)同軸線の必要なもの
高周波信号回路
(c)温度補償導線の必要なもの
熱電対温度検出器回路
(d)温度補償用電線を必要とするもの
回路の周囲温度変化による、電源内の抵抗変化を補償する必要のある回路