ついては、その信号や数や種類に合わせて適切な筍線の心数と種類が選定されなければならない。この種の詳細な系統としては次のものがある。
補機用電動機、電動弁、その他機器の機側操作始動器、押ボタン箱回路、遠隔操作回路、また装置の自動制御用外部機器回路、運転、開閉、異常等の監視用回路等。
これらは各装置や機器の内部機能が決定していないと、その系統も決められない場合が多い。したがって装置や機器そのものの機能を示す図面が必要となるが、これらが完備されないまでも、これらの仕様を標準化しておくとか、早期に決定した上で、本図の設計計画が進められなければならない。
動力分電盤には、小形工作機、電熱器、などの単相負荷も接続される。それらの負荷においてはその母線については各相の平衡について、留意しなければならない。
(4.3)照明装置系統図(図2.3)
一般及び非常照明灯、投光器、探照灯、航海灯、信号灯、移動灯、照明用管制スイッチ、家庭用量気機器、その他小容量機器(100V系負荷)等。
照明は船内の一般居住性能を決める大きな要素ともなるので、物の配置、操作、保守の方法をよく理解した上で十分な明るさが得られるよう灯具を配置し、系統を決めなければならない。したがって本図は特に配置設計と密接な関係を持つので、配置計画と平行して設計されることが多く、部屋・区画・スペース別に作図表示される。
航海灯、信号灯に関しては、各法規、海上衝突予防法の他に、水路、港湾毎に特別な規則を持っている場合があり、また照度に関しても諸規格があるので注意