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2.3.4 開放検査

海上公試運転終了後、主機や補機の一部を開放し、主として内面の汚損状況、摺動部の当り具合、発錆状態や摩耗状況、損傷状況などを検査する。

海上公試運転後の開放検査の機種と範囲については、船主監督及び船級協会の要求をもとにして造船所側と協議の上決定されるが、主として運転中の状況、たとえば特に温度の高かった軸受、異常温や振動の発生した個所、その他特に調査のために開放を必要とする個所などである。

また、乗組員が機器の開放要領や手順を確認するために、一種のデモンストレーションを兼ねて開放することも多い。その際には、船内に装備される専用の治工具をできるだけ使い、不具合のないことを確認しておくことも必要である。

開放項目の例を表2.3.2に示す。





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