その他にはプロペラナットの締付検査、プロペラ取付け後の気密試験及び注油検査などがある。
(6)進水準備及び進水時の検査
進水の前にプロペラ軸の固定状態やスタンチューブのシール装置、船底船外弁等の固縛状態などを検査し、進水時にはプロペラ軸の回り具合、グランドパッキン部からの漏れの有無、海水に接する諸分の取付部の漏れの有無などを検査する。
(7)軸系据付検査
軸系の据付け検査には台の仕上げ検査、軸受の据付け検査、軸心の検査などがある。
(8)運転前の確認
軸系の運転前確認には次のようなものがある。
(a)冷却水系統
軸受及びスタンチューブの冷却水系統に通水し、各都からの漏れはないか、冷却水の圧力は規定通りあるか、などを確かめる。
(b)注油系統
各軸受が強制循環式のものは通油し、ため油式のものは注油して、各部に漏れがないか、圧力は良いか、などを確認する。
(c)諸計器
馬力計、回転計発信器、温度計、圧力計などの計器は所定通り取付けてあるか、また計器の調整は完了しているか、などを確認する。
(d)その他
無負荷運転で軸系を切り離して主機の確認運転をする際には、切り離した軸と軸の間の隙が5〜10mmあることを確認しておく。
2.2.3 ディーゼル主機
(1)製造中の試験検査
ディーゼル主機の製造に着手してから機関組立完了までの工程に従って以下の表2.2.2 にあるような項目について試験・検査が行われる。
(2)陸上運転試験
ディーゼル主機の組立及び調整が完了した後、工場設備により船級協会検査員立会のもとに陸上公試運転を行い、機関が諸性能を計画通り発揮できることを確認しなければならない。