殊な船にしか用いられていないガスタービン機関や原子力機関が今後どのような発展をするのか注目されるところである。
(3)軸系装置
主機で発生した動力を軸によってブロベ引こ伝え、またプロペラの回転によって生じた推力をその推力軸受によって船体に伝えて船を推進させる。その総称を軸系装置又は舳系という。
軸系はふつう、船の基線に平行に据え付けられるが、船尾の方を下げて据え付ける場合がある。この傾斜をレーキという。これは主機の据付け高さ、プロペラの直径、船尾まわりの形状、喫水によって決定される。現在1軸で約5万馬力程度を受けもつことができるが、それ以上大出力または、客船や特殊船等で安全上、操船上などの点から2軸を採用することもある。
主機関と軸系、プロペラは図1.1.1に示されるような配置となっており、プロペラが取付けられている軸をプロペラ軸、主機とプロペラ軸の間の軸を中間軸と呼んでいる。
中間軸はいくつかの中間軸によって支持されており、またプロペラ軸は船尾管の中に設けられた船尾管軸受(スタンチューブ・ベアリング)によって支持されている