以上を十分確めた後作動立会いテストを実施する。
(10) 一般にボートウインチの手動ハンドルやリモコンスイッチ等の管理は十分気を使う。例えば手動ハンドルを差し込んだまま、モータスイッチを入れ手動ハンドルを飛すような事故が起きやすい。
(11) ダビットユニット
地上で2本のダビットとクレードルを一括ユニットとしてまとめ一気に搭載する方法。設備が許せばこうした方法が、精度、工数、工期、安全の面から有利である。
11.2 救命艇揚卸試験
格納状態の救命艇に操作員(2名)及び属具重量に相当する荷重を載せダビットを舷外に振り出す。船側との距離を計測記録する。次に規定重量までの荷重を艦内に均一に載せる。ボートウインチのブレーキをゆるめて降下させる。途中2〜3回ブレーキをかけ、それぞれの点から海面までの降下速度を計測する。各部に異常のないことを確めて艇を着水させ、離脱装置の解放を確認する。荷重を取去って振出し荷重に戻しボートウインチにより巻上げ収納する。ダビットに収納前にエンジンの始動チェックを行うことが多い。
11.3 救命いかだ(含架台)の取付け
(1)架台の取付け位置をマーキングする。(投下方向の舷側線との離れを正確に)
(2)架台をマーキン位置に置き、要すればすそ切りをするが高さ付図B寸法を正確にする。
(3)板付け確認後水溶接する。
(4)救命いかだ本体を搭載する。
(a)破損しやすいので取扱いはていねいにする。
(b)船名等表示は見やすい方向とし、かっ本体(コンテナ)の水ぬきが真下になるように置く。
(c)架台に仮ローブで固練する。