第6章居住区艤装(木艤装)
本項においては室内造作等、木饒装中心に述べることとする。
6.1 作業上の一般注意
(1)船内工事の簡易作集者の熟練度をあまり必要としないように、艤装材料はできるだけ工作図化し、製品を取付けるのみにするように計画する。
(2)現む作業む所周囲の環境が悪く、燃えやすい材料を使用するので現場管理には防火対策を重点的に考える。
(3)居住設備は一般に日常的関心を寄せられる艤装でもあるので工事の仕上がり美観に十分注意を払う。
(4)木工箏は最終工事となるので、木艤装前の船般工事、配管工事、電線布設工事、塗装工事等に関する事前打合わせを行い、工程管理を十分行う必要がある。
(5)汚損、破損などが他工事の艤装品より起こりやすいので、被覆はもちろん、修理、取谷えも考慮して取付け工事を行う。
(6)木材は湿気の影響を特に受けやすいので雨天の運搬、作業場の作業用水などを被らないよう、覆をするなどの注意が必要。
(7)付属金物その他艤装品は合理化の面からもできるだけ標準化をはかる。
(8)居住区内はホース類、キャブタイヤ、電線などが散乱しやすいため事前にホース掛け、電線掛け等の整備用具配置しておく。
(9)工程が進むと外部から確認できない個所がでてくるので溶接、塗装が完全であることを確認した上、次の工程に進む必要がある。
(10)艤装製品は振動、動揺に耐えるよう、すべてのものを十分強固に、また確実に取付けること。
(11)居住区の艤装は各職務が複雑に入り乱れる事が多いので、各工程を十分検討し、日程を決める必要がある。次に工程の流れの1例を示す。