4.3.2 オープンチョック(Open chock)
4.3.1 の導索器(フェアリーダ)のようにローラがなく、索が擦れながら通るもので、これも一種の導索器である。
小型船では、これを主用するが、大型船では補助として用いたり、索を固定しておくときに、これを通して双繋柱に固縛したりするのに用いる。(JIS F 2006)
4.3.3 係船管(ムアリングパイプ Mooring pipe)(係船孔)
船が岸壁に横付けの場合、索を船内に導くとき、舷培を貫通する所に設け、索の振動による強い力や摩擦に耐えるものとする。特に舷墻に力がかかるので、舷墻を二重張りとして十分保護しなければならない。
型式としては、円型と楕円型とがあり、孔の大きさは索の径によって定められる。(JIS F 2007)
4.3.4 双係柱(ボラード Bollard)
索を固練して、船を係留する目的のもので、型式としては2本の柱が直立しているものと、外側に開いたものと2種類あるが、一般には直立のものが使われている。
双係柱の大きさは、主として柱の径の大きさで表わされ、柱の径の大きさは、使用される索の径によって定められる。
型式としては、礎板を箱形にして、その中のリブを取付けて頑丈にしたものと、鋼板に溶接しただけの簡易形のものがある(JIS F 2001)(JIS F 2018 簡易形ボラード)
この外に、鋳鉄製のもの、鋳鋼製のものもある。