四爪錨は、4本の錨腕を持っているもので、我が国で昔から使用されていた日本独特の錨である。主に近海以下の航行区域の帆船又は総トン数50トン未満の汽船に使用される。
3. 1.2 錨の寸法
JISF3301を参照。
3. 1.3 錨の把持力
錨自体の重量で船を繋止めしておくことは非能率である。錨の把持力を大きくする考案をして、軽い錨で船を繋止金めしておくことが能率的である。現在は用途に応じて種々の工夫をした錨があるが、一般の船舶に最も多く用いられているものは、無かん錨であろう。
錨の把持力は、海底の地質によって種々変化するが、錨と錨鎖との両者の把持力で次式のように表される
3.1.4 錨の試験
錨は、錨試験規程に定められた試験を行い、合格しなければならない。