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又は,


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(2)巻上速度 V

巻上速度は定格荷重で9m/minを標準としている。



2. 3 錨鎖孔(ホーズパイプ Hawse pipe)


2. 3.1 錨鎖孔の位置


錨鎖孔の位置は船首前方両舷、なるべく水線より高く設置するのが普通であるが、揚錨機、制鎖器、フェアリーダー等との位置を考慮して定める必要がある。



2. 3.2 錨鎖孔の寸法


(1)錨鎖孔の寸法は、錨鎖の直径を基準にした定め方がある(〔心〕便覧等参照)。

いずれも錨鎖孔の下部の厚さは、錨鎖の摩擦によって摩耗するから、上部より肉厚にする(0.5 〜 O.3d)。

(2)錨鎖孔の寸法や位置は、外板及び甲板の相互関係、形状その他によって変化するから、実物大の模型を造って、これに錨を引き込んで詳細な部分を決定することがある(10.5〜9.5d)。



2.4 制鎖器(チェンコンプレッサー Chain Compressor)と制鎖止(チェンストッパー Chain Stopper)


制鎖器は、揚錨機と錨鎖孔との中間に設けてあって、錨を格納した時の錨鎖の抑止装置であると同時に、投錨時錨鎖の誘導及び調整に使用する。制鎖器は概ね鋳鉄製で、その中央都に錨鎖がはまり込むような凹みをもっている。また錨鎖を抑止するかんぬきを有していて、大きな衝撃にも耐えるよう相当強固に設置してある。

制鎖止は、錨の保持又は錨鎖の一定位置保持のために用いるもので、特殊のスリップ、シャックル又はホーク等を用いることがあるが、一般には鋼索を使用する。





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