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(e)完全水密
各パネル下面に取付けた板ゴムにより十分に水密が保たれる。
(2)非水密倉口蓋(上甲板用)
非水密倉口蓋としては木製のものが使用されている例が多いが、コンテナ積載に不適であり開閉時間の短縮も考慮してエルマン・スライド式を採用した。この型式の特色は蓋を展張して倉口を閉じたとさその上面は甲板面と同一平面となり倉口を開くときは蓋の各パネルは丁度トランプ・カードが重なるように、パネルがスライドして隣のパネルの下にはいってしまうので蓋の格納スペースが少なくてすむ。

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2.2.5 自動化
運航の安全性と経済性の向上および乗組員の労力軽減を目的として自動化をとりいれている。その主なものは次のとおりである。
(1)倉口蓋開閉の遠隔操作
(2)清・海水の自動給水(ハイドロフォア方式)
(3)主機関の遠隔操縦装置
(4)主空気圧縮機の自動発停
(5)各ポンプの自動発停又は自動切換

 

2.3 基本設計図書

370総トン型綱製内航コンテナ船の決定段階において作成した基本設計図書の主なものを本書末尾に掲載した。

 

 

 

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