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(4)一般配置、容積等の想定
想定段階もここまでくると設計者の脳裡には一応一般配置はまとまりがついて、本船は全通二層甲板を有する船尾機関一軸船にして、船首楼甲板上及び遮浪甲板後部に係船機器を配置し、遮浪甲板上には8’x8’x10’コンテナを13行 3列、1段積載可能な強度をもつ鋼製水密倉口蓋を、上甲板には8’x8’x10’コンテナを11行、3列、1段積載可能な強度をもつ綱製非水密倉口蓋を備え、いづれも倉口中央より前後右向に二分され格納される電動スライド式とする。船倉内は全通二重底とし諸タンクを配置し、水密隔壁は船首、機関室前・後端の3個所とする。遮狼甲板上倉口の後方に3層の甲板室を設け居住区、操舵室等を設ける。
注)積載コンテナのL方向の積付け個数を行、B方向のものを列、D方向のものを段という。

 

2.1.2 検討段階
想定段階で船主要求を概ね満足する計画船の諸元の見当がついたので、これからの設計手順がいわゆる検討段階となるわけであるが、実際には厳密な境界はない。
先づ6mm目の方眼紙に、1目盛2フレーム・スペース(尺度1/200)として、

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(1)一般配置の検討

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