1.7 JIS規格材(指導書P.9参照)
JIS規格材SS41、SM41は常識として知っておいてもらいたい。この41という数字は引張強さ41〜52?s/mm2で強さの最低要求を表している。(引張強さのことを抗張力ということもある。)SS41とSM41(A,B,C)との違いは、伸びの相違(指導書第1.5表)、化学成分の相違(指導書第1.4表)にある。
1.8 鋼材の応力−ひずみ曲線(指導書P−10参照)
指導書第1.3図の鋼材の応力−ひずみ曲線は重要であるので、指導書の説明をよく読んでほしい。ヤング係数、降伏点、引張強さ、伸びなどの重要な概念をはっきりと理解することが大切である。鋼材のヤング係数E=21,000?s/mm2(これを2.1x104?s/mm2または2.1×106?s/cm2と表したりもする。)は記憶しておくとよい。
1.9 鋼材の重要な性質(指導書P.9〜P.13参照)
弾性と塑性、じん姓とぜい性、疲れは指導書をよく読んで理解すること。
補講(鋼材の低温ぜい性)
鋼材に切欠(ノッチ)をきざみ込んで荷重をかけると、切欠の先端に応力集中を生じて切欠のない場合に比べて同じ断面積でも容易に破断する。その抵抗力の大きさは、破断までの吸収エネルギーの大きさにより示すことができる。第5図、第6図に示すような、試験方法で求められる。第5図をシャルピー衝撃試験、第6図をアイゾット衝撃試験といい、広く用いられている。いずれもハンマーの持上げ各αと振上がり角βとの差により試験片を破談するのに要した衝撃吸収エネルギーから求められる。
第5図
第6図
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