めされている。プロペラ軸のスリーブの厚さは、プロペラ軸径の関数で船舶機関規則に規定されている。プロペラ軸のスリーブは一般に遠心鋳造法によって一体に製作されるが、スリーブの長さが長い場合は2個以上に分割鋳造し、溶接構造として、予備試験を受けたものは一体のスリーブと同等とみなすと規定されている。
2.プロペラ
プロペラと言えば、一般にスクリュープロペラを指す、舶用プロペラにはスクリュープロペラ、ウォータージェット推進装置、フォイトシュナイダープロペラ、外輪車などがある。
プロペラは構造が簡単でしかも比較的効率が高いことからほとんどの船の推進に使用されている。
ウォータージェット推進装置は3・46図に示すように船内にウズ巻きポンプを備えて船外(船底)から低速で水を取り入れ、ウズ巻きポンプのインペラでエネルギーを与え、高速で後方へ噴出させ、そのとき働く推力(スラスト)によって、船を推進させる装置で高速艇などに採用される。
フォイトシュナイダープロペラは3・30図に示すように船底部に垂直軸のまわりに回転する円盤をはめこみ、この円盤の周縁に口の先端のような形をした4枚ないし6枚の翼を垂直に取付けたもので、この円盤を回転させることによって、船の推進力を得ようとするものである。
3・30図 フォイトシュナイダープロペラ
外輪車は船の中央部の両舷、または船尾部に回転軸を水面より上においた水車のような形をした外輪車を備え、それを回転して外輪車に取り付けた羽根で水を掻いて船を前進させるものである。
舶用プロペラには上記のような特殊なプロペラ装置の外に可変ピッチプロペラ装置もある
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