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混入量、アルカリ価の残存量を調ベメーカーの判断基準に基づき交換する。
5)更油時の注意事項
(1)異種の油を混用しないこと。
最近の潤滑油にはいろいろな添加剤が入っているので、メーカの異なる油の使用は避けること。但しオイルメーカーの許可があれば使用してよい。
(2)不純物の混入に注意すること。
水分、塵埃等が混入すると、運動部分の摩耗、焼き付きの原因となるので、保管、取扱に注意すること。
(3)機関内部をきれいに掃除すること。
残油があったり内部が汚れていると、新油の清浄性によりスラッジが洗い流され、こし器の閉鎖を起こすことがある。尚機関内部の掃除には、毛ゴミがこし器を詰まらせるのでウエスや綿の手袋は絶対使用しないこと。
3.2 燃料油
1)燃料油の規格
ディーゼルエンジンに使用される燃料油には軽油と重油があり、それぞれ2・3表及び2・4表に示すように日本工業規格(JIS規格)で規定されている
A〜C重油は、石油製品の製造過程で作り出される軽油と残渣油を適当に混合し、所定の粘度に調整したものである。
A重油はその90%以上が軽油分であるが、C重油は基材となる残渣油の粘度と、低粘度の軽油との混合割合で、必要な粘度が決まるので、その組み合わせは無数にある。

2・3表 軽油のJ1S規格

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