日本財団 図書館


 

ダンパーには振動エネルギーの吸収材として、ゴム、粘性液等を使用しているためある程度の劣化は避けられず定期的な修理、交換により事故を防止する必要がある
ダンパーにはダイナミック式、固体摩擦式、粘性摩擦式、ゴム内部摩擦式等がある。2・72図にその一例を示す粘性摩擦式では隙間Cに封入されたシリコンオイルの粘性摩擦により又ゴム内部摩擦式ではゴムGのヒステリシスによる内部摩擦によりねじり振動エネルギーを吸収している。
15)バランサ装置
ピストンが往復動するエンジンでは、クランクピン及び連接棒大端部による回転慣性力の他に、ピストン、ピストンピン、及び連接棒等による上下方向の慣性力が発生し、エンジンを振動させる力として作用しているが、この不釣合慣性力を取り去り、エンジン振動を軽減する機能を持つのがバランサである。バランサにはクランク軸と同回転で回転する一次バランサと、2倍の回転数で回転する二次バランサとがあり、3気筒又は4気筒のエンジンに多く使用されている。2・73図に二次バランサの一例を示す。

051-1.gif

2・73図 二次バランサ

2.3 動弁装置
ピストンの動く位置に応じて、吸排気弁をタイミングよく開閉させる機構であり、一般にクランク軸の回転を、クランク軸に焼嵌されたクランク歯車から、中間歯車を介してカ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION